ご両親の介護をされている方へのアドバイス
2015/05/27
新宿区四谷の弁護士水野智之です。
本日は相続についての話題です。
以前,療養看護をしている場合の寄与分は,遺産分割の際,あまり認められないということを書きました。
以前書いたブログはこちら↓
そこで,ご両親の介護を現在されている方に強くお勧めしたいアドバイスがあります。それは,ご両親に遺言書を書いてもらうことです。
亡くなる前にご両親に遺言書を書いてもらうというのはなかなか言い出しづらいことですし,下手すれば関係が悪化することもないわけではありません。
しかし,誰しも,自分が亡くなった後,相続人関で紛争が起こることは望みません。遺言書は相続人関のトラブルをなくすために作られるものですから,作っておいて困ることはないのです。
また,専門家からのアドバイスという形で,ご両親に遺言書の作成を促せば,ご両親も遺言書の作成に前向きになるケースはよくあります。
そして,遺言書の作成は必ず専門家を介して行うべきです。というのも,遺言書の作成が被相続人の意思で行われたとしても,遺言書の作成にかかわらなかった相続人は,遺言書の作成経緯に疑念を抱き,余計なトラブルを巻き起こす可能性があるからです。
公証人が関与する公正証書遺言が望ましいですし,弁護士に遺言書の文案の作成をお願いされたほうが,後々のトラブルを避けやすいです。
そして,介護をしている方の相続分を法定相続分よりも多めにすることで,介護をしている事実が相続の際にも反映され,相続人間の公平を図ることが可能になります。
介護をされている方の苦労は本当に大変です。その苦労が報われる方法として上記方法は大変有用ですので ,ご両親の介護をされている方は,ぜひ,参考にしていただければと思います。
また,遺言書の文案についてもご相談に応じますので,初回30分無料相談をご利用ください。
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弁護士 水野智之
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