交通事故後の病院選びの重要性

千代田区麹町の弁護士水野です。

 

交通事故に遭ったときに、まず、考えるのが、どこの病院に通うかという問題です。

 

多くの人は、交通事故に遭うのは初めてという人が多いため、自宅の近くとか勤務先の近くといった場所を重視して選ばれることが多いのではないでしょうか。

また、救急車で搬送された場合には、搬送先の病院に通い続けるという人もいると思います。

あるいは、ネットで評判の病院を探されるという方もいるかも知れません。

 

ところで、この病院選びは、実は交通事故できちんとした賠償をもらうためには、とても重要です。どこの病院に行くのかによって、その後の賠償額が左右されると言っても過言ではありません。これは経験上間違いなく言えます。

 

当職は依頼者と同行して多くの病院を訪問してきましたが、病院の先生はたいてい忙しく、一人一人の患者さんに割ける時間は限られていることが多いです。その限られた時間の中で丁寧に診察していただける医師を見つけることができれば、納得のいく賠償を得ることに一歩近づけることができます。

 

ただその一方で病院は待ち時間が長く、お仕事をお持ちの方やお子さんを育てている方などは、病院に通い続けることを断念したり、長い間治療を中断してしまったりすることがあります。しかし、これは絶対に避けるべきです。保険会社は通院の頻度が少ない被害者には、容赦なく治療費の内払いを打ち切ったり、賠償額を支払わないということもあります。

症状にもよりますが、病院を決めたら、できるだけ定期的に通うことが必要です。

 

また、病院は待ち時間が長いからと言って、整骨院に通う方は多く見られますが、これも慎重に判断すべきです。保険会社は、整骨院での施術には否定的で、事故の治療とみてはくれないことがあるからです。どうしても整骨院に通いたい場合には、病院と提携している整骨院で、かつ、病院の先生の指示の下、通うようにしましょう。

 

通院している病院の先生が合わないと感じたときに、転院を考える方もいると思います。転院については、①できるだけ医師の紹介状をもらうことと、また、②保険会社に連絡をすることを忘れないようにしましょう。

特に、治療開始から時間が経過した後の転院は保険会社が承諾しない可能性があるため、転院は早めに実行したほうがいいです。

 

当職は通院に適した病院をいくつかお勧めすることもできます。

病院選びに悩んだら下記の事務所までご相談ください。